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8. テトリスの女神

last update 最終更新日: 2025-10-28 11:37:10

 決勝トーナメントでは高さ五メートルはある巨大プレートにテトリス画面を表示させ、それを二枚、ステージ上に並べた。プレイヤーは手元のコントローラーのボタンを叩いて操作する。

 対戦テトリスには相手を邪魔できる機能が追加されており、二列以上同時に消すと相手側に、消せないお邪魔ブロックがランダムで降ってくるようになっている。つまり、二列以上をより早く消し続けた方が勝つのだ。

 まずは、一般の部のトーナメントが行われ、白熱した対戦に会場は大いに沸いた。どんなに上手いプレイヤーでもお邪魔ブロックには手こずり、リズムを狂わされ、あっさりとヘマをして自滅していったりするのだ。

 その、真剣勝負の中に現れる勝敗を分ける妙に会場は興奮し、声援が響きわたった。

 そして、迎えた一般の部決勝戦、ひときわ高い声援がスタジアムを包み込む。歓声がうねりのように地響きを起こし、熱気が渦巻いた。

 王子対応に奔走していたタケルと会長は、地響きが気になって、様子を見に来て呆然とする。

「か、会長! クレアさんが残ってますよ!」

「へっ!? あ、あの子はなぜそんなに強いんじゃ?」

 クレアが勝ち残っていたことに二人は目を丸くし、クレアの激闘にくぎ付けになった。

 クレアはノータイムで次から次へとブロックを回し、落としていく。そこには一切の迷いもなく、まるで機械のようにタタタターン! タターン! とボタンを軽快に叩いていった。

 もちろん、対戦相手もかなりのものだったが、お邪魔ブロックの扱いに若干の戸惑いが見られ、そのわずかな差が新たなお邪魔ブロックを呼んでしまい、さらに差が開いてしまう。

 そして、ついに対戦相手は手詰まりとなり、パーン! と両手でコントローラーを叩き、うなだれた。

「けっちゃーく!! 勝者、クレアちゃーん!」

 司会が叫ぶと、うぉぉぉぉぉ! という割れんばかりの歓声がスタジアムを埋め尽くした。

 クレアは晴れやかな顔で両腕を青空に高く突き上げる。揺れる金髪が陽の光にキラキラと輝き、観客は皆この美しきテトリスの女神の誕生にくぎ付けとなった。

「やったぁぁぁ! あっ、タケルさ

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